|
技術で勝負。早くて安くて満足すればそれだけで何も望まず。なんて声もアンケートに数多く見られまし た。勿論、技術第一であることは大原則です。でも、忙しく繁盛するサロンは、決まってインテリアも変わ ってきた。客待ちが広い。表から中の様子がわかる。明るい内装。明るいスタッフの動き。コミュニケーシ ョンスペースと技術スペースの分離等、消費者は、アクティブに個性を主張するサロンに足を運ぶ。正に選 ぶ側の権利を行使している。サロンインテリアは、選ばれる事を第一に。これについては、理美容だけの拘 りでは無く客を引き寄せるインテリアを他の産業からも学びたい。 サロンの中に入って、インテリアもさることながら、掲示されたポスターやPOP広告・写真・スタッフ 自身に「美的センス」を消費者は見逃さない。今年の新人合宿で高校を卒業した新スタッフにクロッキー画 を書かせて見た。半数以上が絵を書けなかった。早い話、字を書かしてみても「乱雑な字」「下手な字」を 書く人には、美的バランスに欠けるところがある。消費者は、デザイン力と感性が磨かれた人・トレーニン グされた人と理美容師を思っている。サロンに入って、ただ刈って・切って・剃るだけを求めているのでは ないことを周囲を見渡し、それを改善すれば人が集まる。清潔&美の主張が出来ているかが勝負どころとさ れる。 ヘアカラーの解析を行っていて、気づいたことですが、理容師・美容師さんに「色盲」(これ差別用語だ ったのかな?)は、勤まらないって時代になったようですね。ヘアカラーのアドバイス(お客様に似合ったカ ラー選定)を行うときアドバイザーが「色盲」だったら、色の判定なんて出来ませんよね。眼の中にある瞳の 色と、肌の色にバランス良いヘアカラーをお勧めするアドバイスが出来ているサロンは、カラー客が多く繁 盛しています。つまり、持って生まれた瞳の色と、肌の色にマッチしてないヘアの色が髪を重たく感じさせ たり、フェースメイクとのバランスを阻害することがあります。ヘアや顔だけでなく、その日に着ているス ーツやドレス・シャツのカラーも含めたトータルアドバイスが会話されるサロンは、お勧めです。でも、色 の判断力がないサロンや、その知識が×と言われるサロンでは、カラーカウンセリングは出来ません。冒頭 に言う色の判断力が出来ないスタイリストに当たった時は、客はサロンを変えます。サロン内点検を。 最近は少なくなりましたが、サロン制服を身に纏い仕事をするのが理容室・美容室でした。白衣を着て仕 事に当たることが清潔を現すと。今や、ハウスマヌカンの様に、おしゃれなスタッフが仕事をする中、消費 者はその姿の中にファッションを見い出しています。病院の看護婦さんや先生が纏うユニフォームで、もし 外科医が血だらけの制服を着たまま診察したりすると、患者は恐怖を覚えます。毎朝クリーニングされた清 潔なユニフォームを見るからこそ、清潔さや健全さに憧れもします。理容室・美容室も同じであって、サロ ンユニフォームにもセンスを求めます。3日も4日も同じ服着たスタイリストに自らのセンスアップ願う消 費者はいないことお解りですか。 新人合宿研修を今年も数カ所で行いました。「鉄は熱い内に打て」の諺通りに、入社早々にサロン方針や 技術を教えるしくみがあるサロンは、繁盛条件が揃っています。国家試験受験資格を得るには、専門学校を 昼間なら2年・通信なら3年となりました。これからのスタッフは、短大卒同様のスタッフが入店します。 受け入れ側の姿勢が大切です。この業界は、「技術を見て学べ」「給与払って教えてやってる」「ハサミを 持つのはまだ早い」とかが通用する職人社会でした。高給な賃金を支払うことは当然です。それに見合った 能力を出させて下さい。高校野球で能力を発揮した選手が今一軍ベンチにいて、チーム優勝の引き金になっ ています。5年も二軍ベンチに置いておくと、社会に通用しない時代です。若いお客様は、若いスタッフが いるサロンにと足を向けています。新入従業員向け技術メニューが作られているサロンは、高給賃金を自ら で生んでいます。そんなサロンは、明るく活気があって、客もそれを認めています。従業員教育も大変革す る時代となりました。 料金は安いに越したことはない。パーマ\3,000円のサロンの技術を検証したら、頭に巻き付けるロッドは 太いスライスで乱雑な巻き方。パーマ\7,000円のところと比較すると30本は少なかった。当然、パーマのか かり具賄にも違いがみられた。本誌でもたびたび情報を載せていますが、手仕事の価値を価格で評価するこ とに人それぞれの価値観の違いがあります。目的に合った技術を行うには、それ相当の技術と時間を要しま す。ただ安ければ良いとするサロンが結果として見放され出す時代となりました。ただ、高ければ良しとす る側に立つわけではありませんが・・・・・。 いつも通りにしてくれるサロンから、新しいおしゃれを提案してくれるサロンに客が動いています。消費 者も勝手なもので、「使っている化粧品が肌に合わなくなった」として化粧品を変えるのが一般的ですが、 実は年齢が皮膚を変えているのであって、使う化粧品が変わったのではありません。プロは、それなりに技 術に関した知識を持っています。ネットワーク情報と同じであって、客の立場に立って、最適な知識をその お客様だけにチョイス出来て、かつ積極的にアドバイス出来るカウンセリングな関係が持てるサロンは、い ま強い。 サロン立地が駅前であったり、学校・職場の帰り道やショッピングのついでに立ち寄れる場所に理容室・ 美容室があります。でも、便利な場所は経費も高くつき、これが価格に反応します。また、駐車料金は、技 術料金に比例するなんてことになると消費者だって、それを計算してサロン選びに入ります。カットして出 てきたら、駐車違反のワッペン張られていたでは、二度とそのサロンに足は向きません。郊外のドラッグス トアやガレージストアは、広い駐車場を準備するから人が集まって来ます。サロンに駐車場が準備出来てい ればもっとPRすることですね。また、近隣の有料駐車場とタイアップして、割引交渉をサロンが行ってい るところは繁盛に繋がるようです。タクシー乗り場に並ぶタクシーの列。車が少なかった時代を振り返ると こんなサービスは考えなかったのですが、車を足と考える若い世代のサロンは、第一にこれを考えます。 飛行機に乗ると「マイレージサービス」と言うのがあります。飛行距離をポイントとして貯めて行くシス テムです。ポイントが貯まれば、「グアム往復チケット」が届いたりして、<得した気分>になれます。最 近では、グループ企業も参加して、飛行距離だけでなく、支払代金がポイント加算される。クレジット会社 では、支払代金に必ずポイントを付けて、プレミアムをプレゼントするのが常識。理美容室の中でも、この ようなポイントカードをサービスとして、従来から行っている場合もありますが、スケールが小さいようで す。カードを紛失しても気にならないのではなくて、「大変だ!」と思わせるぐらいのポイントカードにす るには、貰って得するプレミアムが必要。このように、<得した気分>にさせる努力しているところは、サ ロンの影の努力として、評価されています。いつ来るかわからない客を待つだけの理美容室は、くれぐれも <損した気分>にさせないことです。 表の看板には、パーマ\6,000円と書いてあったのに、帰りに支払ったのは、\10,000円で、硬貨のお釣り しかくれなかった。もう二度と行きませんとアンケートは応えています。繁盛するサロンは、価格と技術の バランスが良く、それが満足感となっています。客を引きつけるだけして、帰りに払う料金が表示通りでな いのは、サギ行為です。サロン内のコミュニケーションを充分行うことや価格システムをPOPするぐらい の配慮が必要です。客が少ないのは単に景気の問題ではなく、思っていたことと違った結果を体験した消費 者の無言の抵抗が今の顧客を少なくしています。 毎夜遅くまでサロンに残って技術のレッスンをしたり、休日は遊ぶ時間も横に置いて、業界の技術研修や 競技会にサロンスタッフは、足を運んでいます。どうすればお客様が増えるかとか、キャンペーンして特典 を付ける工夫を考えたりするサロンが多い割には、サロンは繁盛しない。もしかして、このことがターゲッ トとする消費者に伝わっていないのではありませんか? つまり、サロンの中で行われている努力が表に正 しく伝わっていない。表から中が見えないサロンなんですね。内輪だけで喜んでいても、客には通用しませ ん。スタッフの誕生日があったら、お客様を招いてサロンパーティする。こんなサロンから先般招待を受け ました。お客様とサロンとが一緒になって楽しむこと出来るサロンは、いま隣のサロンの客まで引き寄せて います。消費者を良き理解者にさせること。内輪だけで楽しんでいても・・・・・・。 さくらが咲けば、「さくらまつり」。海開きがあれば、「サマーキャンペーン」。秋の米取り入れ時期に は、「秋まつり」。冬の寒さに負けないために地域活性化を目指して「雪まつり」。四季に応じて、地域社 会の結束と繁盛を願った祭りは、あちこちで年中行事として定着しています。理美容室でも、サロン活性を 願って「キャンペーン」が行われます。繁盛するサロンには、キャンペーンも<独自性>があります。年間 売上が計画され、それに見合った企画が用意されているところは、消費者も気がつきます。キャンペーンが 「一生懸命である」ことがわかるのです。使用する化粧品メーカーが用意した画一的なキャンペーンよりも その地域・そのサロンに合ったキャンペーンを行って下さい。それもお客様と一緒に楽しめるような地域密 着型キャンペーンは、どこでも大歓迎されます。日本人には、祭りが似合っているのですから。 サロンは、サロンのみにあらず。重い腰のお客様を動かすことは、サロン一人で考える時代ではないよう です。つまり、地域社会とタイアップすることです。周囲ショップとのタイアップが出来ているサロンは、 幅広い顧客層に衆知できます。マクドナルドは、ガソリンスタンドに集客カードを託しました。車メーカー は、購入特典に海外旅行をセットしました。コンビニは、百貨店では出来ない公共料金取り扱い事務を導入 して、小回りを生かし成功の一途を驀進中です。サロンは、「美の産業」です。「ファッションビジネス」 していることをお忘れなく。これらにタイアップを願うショップは、周囲に手招きしています。自分の範疇 のみで努力されているパワーをもっと他の力と集合させれば大きなサービスに広がります。すべては、便利 ・得したがキーポイントです。 休日は、横並びでお休み。パチンコ屋さんだって、「組合の申し合わせによって」とか店頭に書かれて休 んだりしますが、休みを交替して行っています。つまり、どこかの店は開いているのです。理美容の場合、 決められた曜日が全店休みで消費者も諦めている状況ですが、年中無休のサロンはそんな時が書き入れ時。 営業時間だって、朝9時に開けても、午前中まで暇して待機時間。お客様の理解を得て「予約システム」を 真剣に考える時代となっています。世の中は、週40時間勤務体制となっています。毎週がこの時間になる ように時間配分を考えた営業を行うサロンは、内部の結束が固いようです。お客様に勤務状況の理解を求め て、<予約メリット>を付加した営業システムを行って下さい。ヒントは、今改善して繁盛する「医業」に 学べです。 技術の下手なサロンには、客足は当然向くことはない。下手か上手かは、結局これも消費者が判断するの ですよね。技術の上手な店は、言い換えれば客のニーズを掴んでいる店とも言えます。カットをする道具に シザーとレザーがありますが、これも使い方で毛先の断面に違いがあります。レザーを使ったようなシザー の使い方もあって、家庭の素人技術で自分の髪を切るのと、プロに切って貰うとの違いがそこにあります。 ズバリ言って客がいつも多い店は、技術がうまい。すなわち、数切ったり、髪を数巻いたり・染めたりして いる数の論理による技術が常に向上しているのです。客が少ない店は、だんだん技術感性まで衰えて来ます し、若いスタッフなら数仕事してないもんだから、いつまで経っても技術が向上しない。つまり、忙しい店 は益々忙しくなると言うことです。暇な店は、モデルウイッグ使って数の練習するしかないのです。それも 日中にね。だから、サクラでもいいから、無料でモデル募集して人間の頭で常にトレーニングですよ。 メディアは、広域に・タイムリーにその存在を広めます。先般、ネット雑誌にホームページを掲載するサ ロンを訪問しました。サロンの裏にはコンピューター機器が幅広く置かれ、さすが「ネット界のスター」と 思いました。でも、サロンには客はゼロ。美容師であるよりもコンピューターエンジニアに向いておらる美 容師さんだったのかも知れません。この店には、サロンの売り方を指導して帰りました。マスコミを活用し た集客動機は出来ている訳ですから、これからが勝負のサロンです。テレビ・ラジオ・雑誌・新聞に掲載さ れるサロンは、集客に見合うサロンシステムが完備していれば間違いなく繁盛に繋がります。四方にアンテ ナを張ることです。先ずは、足下にある顧客の輪を広げて下さい。特異な個性を発揮することです。サロン 個性と顧客ニーズが時代先取りと知ればマスコミが寄って来ます。つまり「告知に努力」が鍵と言えます。 業界誌にも相手にされないサロンには客は集まりません。但し、根本的なサロンに力があっての話ですが。 昔、散髪屋さんは、「浮き世床」とも呼ばれ、街の話題を求める人の集まる場でした。それだけ床屋の主 は、地域情報の持ち主で、店には必ず瓦版までが置かれていたと文献にも残っています。サロンに流れる音 が、テレビやラジオ・FMや有線の音で話題をさえぎっている所は、情報を持っていないのでしょうか。今 や、ネットワークの広がりで情報は豊富にあります。アドバイス情報も日替わりで準備するサロンがありま す。朝の朝礼で本日のテーマ確認して、一日の始まりです。おしゃれに関した情報を集める努力も出来てい て、ナウい話題は、年代別にメニュー化されています。仕事が終わっての終礼では、本日の話題をまとめて 報告する。間違った話題排除よりも、どれだけ新鮮な話題が出せたかを学ぶ時間が繁盛店にあります。サロ ンでの話題を客の側が気を遣いながら、肩凝らして気まずい雰囲気でありませんか? 全国の美容室軒数は20万軒に達したとか報道されていますが、実態はそこまで行っていません。20万軒と 言われるのは、厚生省統計局業務統計課が毎年3月末に営業施設数を発表していますが、本誌調査と大きく 違いがあります。美容室を開設するには、施設の属する保健所に届け出を義務付けています。厚生省が持つ データーは、ここからの発表です。しかし、現状は閉店した場合の閉業届が出されるケースが少なく、お国 の情報もいい加減なところがあります。本誌の最新データーは、NTT情報開発株式会社が持つ電話申込軒 数美容室版に基づいて独自調査を毎年行っています。ここから入手するデーターでも休業中や、経営者自宅 電話・事務所電話の数も含まれているのです。本誌の場合は、それらを洗い直して実数を調査しています。 本年度のNTTタウンページに美容室として登録される電話軒数は、181,132軒とデーター入手しました。 これは、平成12年4月末現在のホット情報です。ここから洗い直しをしても、17万2千軒程度と見ています。 厚生省発表の従業美容師数が334,932名(平成11年3月末現在)とすると、年間増加率を乗じて、平成12年3月 末で336,720名の従業美容師数となります。1店舗当たり平均従業者数は、1.96名が現実の実態となり、2 名で客を迎える美容室が全国的平均と考えて良いのですが、繁盛するサロンのスタッフ数となると、スバリ 回答すれば、「セット椅子台数以上のスタッフがいる店」です。セット椅子とは、カットして貰うときの鏡 があるところの椅子の数です。その数より少ないスタッフ数なら、以前はその椅子の数だけスタッフがいた のに、補充も出来ていないと言うことです。人手対策が出来ていないサロンは、経営縮小傾向にあると見て 良いのではないでしょうか。 サロンは、1日の来客を平均して技術したいのです。客の側も、待たされることを嫌います。よって、そ こに予約システムが存在します。繁盛店では、この予約を本日ご来店の帰り際で次回の予約を取り交わして います。つまり、電話が入ってくる予約を待つだけではないところが、暇なサロンとの違いです。また、予 約は店にするものではなく、スタイリストに向けられるところも注目すべきです。客とサロンとの関係が、 「店の客」から「スタイリストの客」になっているところが現代気質とでも言うのでしょうか。帰り間際の 次回予約をする時に次回の予約料を払います。予約時間に違反すると、違約金として没収となります。この 姿には既にスタイリストとの間に固い絆が存在しているので約束違反する顧客は少ない。予約をしていたか らと言って、1時間も遅れてきた客を喜んで迎えるサロンスタイルは、過去の話。大切なことは、サロンと 顧客にカウンセリングの関係があるからこそ、次の約束も出来ます。身勝手な顧客だけでなく、サロン側が 信頼される関係を作ることが先決のようです。 本年度より2年制専門学校を卒業したスタッフがサロンに入りだしました。高校を卒業して、昼間なら2 年の理容美容専門学校を卒業して、サロンに入るのですから短大卒業と同等のスタッフがこれからは理容師 ・美容師と呼ばれます。世の中不況とは言え、労働者には「最低賃金」と言うのが毎年労働基準局から10月 に発表されます。この賃金は、基本的賃金で、個人の勤務状況によって変化する皆勤手当・家族手当・住宅 手当・役職手当・通勤手当・時間外手当等を含まない基本給的性格の賃金です。東京都・大阪府を例に取る と、月額で137,850円。日額で5,514円。時間給で698円が平成11年10月施行となっています。また、労働条 件は、週40時間。ちなみに、本年度の短大卒一般企業の新卒賃金は、男性で180,790円・女性で171,700円 これがガイドラインです。理美容サロンの初任給は、140,000円程度が相場。美容ブームに助けられて人が 集まり出していますが、入店後の早期退職も多く見られるのが裏事情です。サロンオーナーは、「金だけで 人を集めるのではない。」と言いいますが、繁盛店は、これら賃金も世間一般以上出せる基盤が出来ていま す。不況で売上減少。賃金は、これ以上に上げられない。現在働くスタッフとの給与調整が必要。中には、 「技術を教えている分、授業料と相殺」なんて言い訳するサロンには、結局人が集まらないし、続かない。 若い従業員でも世の中の経費を人並みに払っているのだから、この点、サロン経営者も、そして消費者にも ご理解を。 コンピューターを早くからサロンに導入して、お客様のカルテを顧客管理するところが多くなりました。 サロンには、昔から「カルテ」と言うものを用意して、前回に施術した技術や使用した薬品・担当者を記録 して来たものですがこれも、当然あるべきものでした。しかし、「特殊技術」と言われたパーマやカラーの お客様を登録する程度で、1回当たりの支払高や来店頻度・家族状況・顔写真・支払の方法・ポイント集計 等まで記録するには、人的に記録する用紙では限界がありました。サロンに行きますとカルテボックスから 数千人のカルテ用紙をアテウエオ順に並べられた中から探す姿がありました。でも、本誌調査によると、理 美容サロンでこれらのサービスをするところは、30%もありません。それだけ、ただ刈って・洗って・剃る だけのサロンが多かったようです。コンピューターの出現で顧客コードを入力すれば、前回使用した薬液・ 技術・技術者・支払額が登録され、次回の来店予測を算出したり、前回の施術を写真画像と共に表示したり サロンのキャンペーンやお祝いメールがDMされたり、特典が付与されたりするサロンが多くもなってきま したが、まだまだ一部のサロンサービスです。ファッションは、時と共に変化します。また、顧客も年齢を 重ねるたびに体質の変化や老化が現れます。その移り変わりを共に相談しあうためのサロンが求められてい るのです。メンバーズカードが財布の中で数十枚になる世の中。理美容界でもお客様のデーターを「感」に 頼るサロンがまだまだ大半で、売上集計すら丼勘定のサロンが多いのも現金商売・日本の平均商店と言えま すが、顧客に不親切と思わせないサロンが目立ち初めています。歳のせいにせず、システム化にチャレンジ を。客の側も受付にコンピューターを置くサロンに!! 夏祭りがあれば、サロンと一緒になってその地域の風情を共に楽しむ。商店街や駅前で地域に貢献した街 の「核」になっている理美容サロンは、不況下でも強いのです。つまり地域コミュニケーションは、消費者 が主役です。地域のお客様を集めたヘアショーやイベントを年間計画に入れて、地域活性化のリーダーとし て時代と共に「動いているサロン」は、サロンスタッフにも活気を産み、消費者の信頼も厚いのです。客が 来るまで待っているサロンにはその活気すらありません。地域に必要なサロンは、必ず繁盛します。消費者 と共になって、考える店づくりが出来ていますか? 消費者だってサロンを支えていると思ったら、毎月欠 かさず支援金を持参します。もちろん、自分のおしゃれ作りに不可欠なサロンでもあるからです。夏の暑さ しのぎにサロン店頭に「金魚すくい」のサービスをするサロンがありました。KIDS客には毎年のこの企 画が楽しみでサロンに集まり、この姿が新聞やテレビに取り上げられ、活性化に繋がっているサロンがあり ます。何気ないサービスが地域と共に育つパブリシティをサロン企画に取り入れたいものです。特にそのタ イアップは、他の産業ともこの時節ジョイント企画するところ増えてきましたよ。 人間していたら、時間と共に歳を取ります。定年制も高齢化社会となって、60歳でもまだ働かれると意気 込むものですが、ヘアスタイル技術が熟練を要すものであるとしても、若い感性創造は「若い世代の研究」 が何で行われているかを知るべきです。技術者と呼ばれるのは、通常国家試験をパスして5年以上。理容・ 美容師法の改正で専門学校の修業期間が1年から2年となりましたが、授業内容が2倍になった訳では無い のに、卒業後の2ヶ月後に国家試験を受けて、美容師・理容師資格を取得することを世の中では、技術者の 誕生となります。技術認定に厳しい業界のこと、やっぱり基本技術は現場で学べが通用するでしょうから、 28・9歳でないことにはこの業界、技術者と呼べないのかも知れません。ただ、カリスマ美容師と呼ばれた サロンでは、24・5歳でステージに立って若い視聴者の人気を集めました。これが感性を優先した技術者で す。今や、世の中が求めているのは、若い世代の「感性」にターゲットを置いてファッションを見る傾向に あります。30代でサロン経営をする経営者年齢が10年早まった時代となっているのかも知れません。中高年 の顧客も若い「感性」に引き寄せられてサロンに足を向けます。老いた技術者の中でも若い感性が技術に表 現できるところは、強いのです。逆に年齢的に若いスタッフでも、何も感じないで回りの雰囲気に従うだけ のサロンは、サロン自体が老化しています。そんなサロンを消費者は好んで技術して貰おうとは思わないの です。 理容業・美容業は、同業組合の名称通り、「環境衛生」が土台にあったのです。その名称も最近では「生 活衛生」と代わりましたが、本質的なことが代わらなければ、客離れはまだまだ進みます。サロンコンセプ トは、何だろうと思うサロンが多いのです。5坪程度のサロンの中で、毎日が同じ事の繰り返し。環境衛生 産業・生活衛生産業にとどまらず、健康産業・ファッション産業・享楽産業・サービス産業・カウンセリン グ産業・情報産業・ネットワーク産業等を明確にして、サロンの「人と物」にそれを反映させてる。これが 個性あるサロンと言えます。そして、地域消費者が支持してくれるかどうかが、勝負なのです。「サインポ ール」が回っているから理容店。店頭に「パーマ」と書かれているから美容室では、どこの店を選んでも一 緒と思われます。ここのサロンしか出来ない『地域一番店作りの努力』が顧客に伝わるからこそ客が集まり ます。誰を対象にして、何を売ろうとするのかが消費者に伝わるから繁盛する。人気のサロンには、明確な サロンコンセプトがあります。 本誌に寄せられたアンケートで消費者は応えました。雑誌の切り抜きを持参して、「このようなスタイル にして欲しい」と願ったら、全く違うスタイルになったと。サロン側は、言います。「松田聖子のヘアスタ イル写真を持って来た客は、樹木希林のような方」だった。所詮顔の形から希望スタイルは無理だったよう だが、こんな会話がカウンセリングによって理解されるサロンは、客の数を増やします。プロの側に立った としても、そのスタイルを創る技術が無かったのではないのとなると、話は別です。情報が氾濫する中、書 店々頭には数多くのスタイルブックが並んでいます。おしゃれに敏感になった消費者は、無理難題を抱えて サロンに飛び込む。それを受け入れる体制が先ず必要です。サロンに1冊のヘアカタログがないようでは、 コミュニケーションも取れません。また、それらの情報を研究して、サロンニューモードを提唱できるサロ ンは強いのです。今台頭ニュー感覚サロンは、それらを具備しています。「どんな客でも来い!」と言える サロンに客は集まっています。 理美容サロンのスタッフ構成は、経営者・技術者・中習者・見習者と区分出来ます。一般的には、技術出 来る内容が担当となりますと、シャンプー技術は見習者が行います。熟練を要すカット技術やアイロン技術 ・パーマワインディング技術は、技術者が行っています。見習者は、ともすれば掃除・タオル洗い・シャン プー技術が専門になって、そのスタッフの「手」を見ると荒れが目立って手袋をしながら技術する場面に出 会います。考えてみれば、それだけサロンに客が来ていることで、経営者も客も「手荒れ」をサロン繁盛の バロメーターと見ていいのかも知れません。手荒れの原因や防止方法についての情報を持っていますが、こ こでは繁盛について話を進めます。ここで言う「手荒れ」は、サロン経営の警告として考える時代となりま した。スタッフの退職理由の1つに上げられているからです。見習者は、最も「恋多き時代」を生きていま す。美容に憧れて、手に職を持つことに着目してこの業界を選びました。技術指導を楯に賃金の安い段階を 乗り越えること、これは何とか一時の辛抱としています。長時間立ち仕事、遅くまでの労働時間も憧れを理 由に我慢もします。久々の休みの日に学生時代の友達と逢ったとき、「手の荒れが恥ずかしかった」と相談 メールが来ました。それが重要な退職理由。縦の社会が燻っているのもこの業界のこと。手荒れを理美容師 の「努力の勲章」と考えないで、若き世代の感性を理解する材料として、この対策を研究するとサロンの結 束にも繋がります。顧客のためだけの若者対策ではなく、内部で働く若者気質を理解したサロン作りが出来 ていますか? ネットワークの広がりは、益々それに順応せざるを得ない速度で広がりを見せています。でも、インター ネットするのは、趣味の範囲で、オーナーのみがノートパソコンを愛機に。スタッフやサロン専従者は、不 参加。ここまでの様子は、ちょっと進んだ理美容サロン。インターネットで繁盛店やってると言うのは、残 念ながらまだない。やっと予約システムが順調に稼働し出した。また、サロンの待合いに自由に使えるイン ターネットコーナーとするところも時々見かける。これからのサービスというところ。次回からはメールで 予約することを押し進めたい。メールアドレス集めて、メーリングリストや、バーチャルショップをお客様 と共に運営するとかすれば、「皆友達」となる輪が出来る。液晶ディスプレイをサロンの壁や表に表示して ネットワークアピールすることも。これからは、客間待ちにテレビよりも、インターネットホームページ・ リアルタイム表示が話題のサロンになって、マスコミまで取り上げてくれる。今ならば。つまり、世代のニ ーズを先取りするのも繁盛のポイント。 国の助成金制度のお手伝いをしていて、何店舗かにこの出張サービスに関した助成金の給付を受けた。こ れが繁盛に繋がるのは時間の問題と思います。理美容業は、「客が来るまで待つ業務」と思い込むところに 繁盛の女神は、遠ざかって行きます。客を迎えるための工夫を考えるところは多いのですが、4月1日から始 まった介護医療保険制度をきっかけに出張サービスを業務としてPRするところが増えてきました。国の助 成金制度の中で、中小企業雇用創出人材確保助成金と言うのがあります。これを使ってホームヘルパー資格 を持つ人を雇用して、向こう3年間給与の半額を助成金として受けながら、出張美容サービスを開始しまし た。市町村では、介護に必要な家庭のリストを紹介してくれます。某繁盛店では、介護の必要な人だけでな く、介護する人のおしゃれを助ける出張美容サービスを行って、2ヶ月先まで訪問予約が埋まりました。こ の出張サービスの特徴は、次回の予約まで頂いて帰るところにあります。時間外でも、休日でもこれからの ニッチ事業として、「待つ仕事から出かける仕事」も繁盛カウントのひとつに入れています。 30年近く当社も理美容業に関した仕事をしていますが、今から30年前におつき合いが始まった頃の40代経 営者は、間違いなく今70代になっておられます。いつまでも現役オーナー・現役技術者として、現場で数多 くのお客様に仕事されるのは結構なことですが、経営者が40代になられると後継者問題を考えられることを お勧めしています。昔ならば、20代で結婚をして子供を作られると、その子供は大半後継者として世襲する のがこの業界の常でした。しかし、当社に寄せられる相談は、後継者がないとすることです。子供がいても 後を継がない。つまり、子供が親を見放していると言うか、親自体が子供に同じ苦労をさせたくないとする 傾向が強いようです。繁盛するサロンの場合でも、子供の方が尻込みして、親のすごさに負けてしまって後 を継がないと言うケースも見られます。子供を手足として使うのではなく、新しい世代の顧客を担当する次 の担い手が育つところは、確実な繁盛の絵が描けます。我が子は、新しいブレーンとして後継者を育てる。 決して子供の持つ能力を過信せず、他のスタッフにとけ込むことが出来る新しい分野の開拓が結果として後 継者となっておられます。常に今ある資産をベースにして、次のステップを考えるサロンは強い。 サロンの売り物は、技術です。また、サービスです。理美容業に関連した商品が必ずサロンにあります。 不思議としてサロンに置かれる関連商品は、定価なのです。近くにあるドラッグストアが賑わっています。 そのプライスは、2割引。消費者は、サロンで説明だけ聞いて、買い物はドラッグストアで。これも今や常 識になりました。サロンは、メーカーに抗議しました。メーカーは、申しました。「日本には、独占禁止法 というのがあって、安売りする所に卸すのを止める訳にはいかない」と。今やサロンの店販商品は、新製品 のパイロットストアとなっています。商品を並べているだけのサロンなら店販は、ドラッグストアに任せれ ばよい。本気で売るならドラッグストアに売られていない商品を扱えばよい。また、戦える品揃え・ディス プレイ・販売システムを準備すべきではないか。店販商品の販売で成功する繁盛店は、ヘアビジネスの一環 として責任を持つカウンセリングの上に立った店販を行う。販売力をスタッフトレーニングによって身につ けさせ、客の立場に立ったオリジナルブランドを作るサロンが生まれている。ここで言うオリジナルブラン ドとは、カウンセリングが商品にミックスされているモノを言う。客が求めるまで待つのではなく、客の立 場に立ってアドバイスする「親切」が加わっているのだ。もっと商品に個性を持たせて、サロンワークの中 にシステム化されることである。今日も当社のバーチャルショップに注文が入った。梱包の関係でお勧めす る商品の数は、12本となる場合があるが、メールで説明するとご理解頂き、商品着払いで配送する。反面、 当社が卸をするにも関わらず、サロンからトリートメントクリーム1個の注文が入った。サロンに在庫がな く、客が求めたからと言う。このサロンに繁盛はない。サロンの中で、豊富な陳列・在庫を持つサロンは、 間違いなく取扱商品に自信を持っている。僅かな陳列のサロンは、ただ便乗しているだけ。「サロンの売り 物は、技術です。」とオーナーは言う。技術に付随したアドバイスの中に商品があることを忘れてはならな い。 少子化が進む中で、子供対策を考えた営業をするところは、親も含めて賑わいを見せる。昔は、「子供お 断り」とかかれた某美容室も不況が続く中でその看板を外した。ニューエイジと言われた世代層が結婚をし て子供を作る。託児所に預けてパートに出るケースもあるが、主人が確実な所得を維持する家庭は、自分の おしゃれ費用を節約してでも子供にお金を使う。子供だけを対象にしたサロンも生まれて来たが、やっぱり 親子セットで仕事をすることを考えるサロンは、強い。ペア割引と言えば「親子割引」「お二人同伴割引」 「カップル割引」「老人同伴割引」「ファミリーセット」「紹介客割引」等々、様々な企画をするサロンが ある。また、お母さんが技術中に子供を預かるベビーシッターサービスをするところもあったり、子供室や コーナーを設け遊技器具や玩具を揃えている。しかし、散らかったままのコーナーは、サロンの美を失する 場合があったり、安全性が保証できない場合は、考えものである。専任の幼児担当スタッフを用意するぐら いの人件費が生まれる繁盛店は、益々そのサービスが注目されるのだが・・・・・。 仕事が終わって、サロンスタッフはどのような時間の過ごし方をするのだろうかを調査した時がある。サ ロンを終える時間は平均して午後8時。勤務時間は、約10時間。自宅に帰るのが普通であり、大半がそう する。おしゃれや美作りを仕事とする表向きは華やかでも、働くものは意外と地味な生活をする。労働時間 の長さと、賃金の安さから、華やかな生活をしたくても出来ないのが若い世代の理美容師である。技術を磨 くためのレッスンは、休みの日でも出かけて行き、研修費を自己負担で払う。使う道具としてのシザーは4 ・5万もするのを何丁も揃える。パーマワインディングのレッスンには、レッスンウイッグ。カットレッス ンでは、カット用ウイッグ。これを何台も自己負担で数使っている。自分を磨くための費用を給与の中から 支出すると残りは僅かなのだ。これが平均的な理美容室の例。一方、繁盛するサロンでは、これらがサロン 持ち。休日の研修や仕事に関連したことは、休日勤務手当が用意されるし、休日を犠牲にしても、仕事とし ての割り切りがある。このような時間と金の使い方の違いが若いスタッフを生かしもするし、殺しもする。 遊びたい年頃を乗り越えたスタッフは、現場で責任者として登用されるが、その年齢も繁盛店では、短くな っている。プライベートタイムを仕事以外の趣味や休養にお金を使うことが出来る下地があるサロンは、繁 盛を益々我がモノにする。 就業規則・給与規定・寮規定・旅費規程・勤務考課・海外研修制度・退職金制度等々、労務に関する諸規 定が一般企業には当然揃っている。好況・不況に関係なく労働者を保護する環境は、日本国内だけのことで はなく、世界レベルでもそのあり方が提言される。中小の企業でもまたまだ整備されていない中、平均2名 程度で勤務する理美容室では、生業の領域との理由で働く者を保証する制度は限定される。サロンが活性化 され、スタッフ増員・規模拡大すると当然この雇用問題がクローズアップされる。経営者一人儲けは許され ない。共に働く者への労働分配は当然なことである。ただ、それが一時的な分配にならないように、しっか りとした制度化・規定配備が必要となる。生業から企業へと転換するのは、支店が出来てからでは無く、少 人数な時点でも準備されたい。このことは、繁盛店になるための構成員に対するルールであり、マナーでも ある。繁盛するようになったから整備したのではなく、それ以前にあったから今があると繁盛店オーナーは 言う。 サロンを構成するスタッフが、一日一人当たりが何人のお客様を技術するかを調べた係数を技術係数と呼 んでいます。毎年1月に当社はこれらの指数を発表して、本年で19年になります。本年度の技術係数は、 理容室の場合8.18・美容室の場合、5.62を繁盛店係数として発表しました。この係数にスタッフ数と実働日 数を乗じますと、1ヶ月の総客数となります。美容室より理容室の方が係数が高いのは、客単価から来る関 係でカット中心の理容室は、数で売上をを上げ、美容室は、パーマやカラー技術・店販商品売上が入って、 客単価で売上を占める傾向にあります。これら指数は、毎月の経営実績を当社に報告頂いて、その結果をレ ーダーチャート分析でフィードバックしておりますが、全国平均指数・一般平均指数との格差は、益々広が りつつあります。理美容室経営の大半は、「現金商売」です。売上がレジの中に入金されても、1日の客数 や技術科目別売上・年代別売上等の詳細を記録することが少ない環境下にありました。また、売上内容を把 握するのは、経営者のみで構成員スタッフは、単に「技術する人」と置かれていました。繁盛するサロンは 売上や客数管理をスタッフ全員で管理しています。それが朝の朝礼・業務終了後の終礼・週間ミーティング ・月間ミーティングの議題となって、「今の姿からこれから」を目指す環境が作られています。消費者は、 店を選びます。選ばれる店は、消費者思考を地域環境に合わせて研究する必要があります。他店の実績と比 較する我がサロンの実績を正確に記帳し、次を目指す対策立てられていますか? 繁盛係数のページ http://www2a.biglobe.ne.jp/~js88/Bikei/Sihyo/bekei1.html インターネット上で消費者の方々にアンケートを行いました。リアルタイムアンケートも過去7回になり ますが、理美容サロンがお客様の為と思って行うサロンサービスですが、「的はずれになってるのかな?」 とも感じる部分があります。技術と料金がお客様に支持される限り、サロンには絶え間なくお客様が続きま す。ふと、客が途絶えた時・途絶える時間が長かったり、「暇」と感じる日が多かったりすると、接客サー ビスを変えたり、増やしたりの工夫をされます。接客マナーのトレーニングをしたり、湯茶サービスのメニ ューを増やしたり、近隣のバス停や電車の時刻表を掲示したり、小雨が降り出したら貸傘を用意したり、メ ンバーズカードを作って特典を設けたり、雑誌や漫画本の数を増やしたり、今ではインターネットがサービ スと教えられ、インターネットサロンとまで思わせるようになったり等々、サロン本来の業務中断時間には 「何とかしなければ・このままじゃいかん。」がサービスを作っていきます。接客サービスを考える上で大 切なことは、業の本質と顧客ニーズです。業の本質とは、技術が優れることです。顧客ニーズとは、サロン に訪れるお客様が何を目的に来店されるかを考えることです。そして、それらがお客様に「得した気分」 「相互感謝の気分」となっているかと言うことです。「変なサービスするなら料金を安くしてくれ!」とア ンケートで応えた消費者がありました。本質は、技術力が支持されていないことにあります。世情の環境が そう言わせるところもありますが、当たり前の接客サービスを行うところが繁盛。 美容室の表看板に「貸衣装代行」の表示がありました。新入学・卒業式の袴衣装や結婚式衣装・七五三詣 衣装等々、貸衣装業と美容は関連したもので、サロンにあるパンフレットやカタログを見て、ヘアを創って 貰います。最近で言うレンタルブティックとの提携による代理業をしていることになります。某繁盛店の場 合、結婚式会場手配や新婚旅行日程相談・引き出物ギフト紹介・新居のレンタル受付をコンピューター画像 でコンサルトサービスするケースがあります。美容業に関連した代理業を行うサロンとして、着実に営業を 伸ばしています。これも新規事業創出の中から生まれました。チェックポイント−13のタイアップのところ でも書きましたが、回りを見渡せば、業務外のところとタイアップして、オーダー下請けと言うのが代理業 です。保険・証券・銀行業務・他産業商品の申込受付は、インターネットバーチャルショップでも着々と進 化しています。狭い領域で我が業権のみにポイントを置くよりも、ちょっと外して代理業に目を向ければ、 規制緩和もそれに応じてと思えます。但し、サロンコンセプトからはずれることがありませんように。 本誌でも人材斡旋をボランティアで行っています。美容ブームによって高校生の憧れる仕事No.1にも なった産業ですが、業の厳しさや整備されない環境を体験して早々とこの仕事を捨てる若いスタッフがいま す。人それぞれの能力を生かす環境とシステムがあれば、人手は人材となります。誰かが退職したから補充 するのではなく、サロンの経営計画に沿った人づくりが肝要と思われます。4月に高校を卒業してこの業に 入ると、通信教育で3年間は勉強をしながらサロンで下仕事をします。無資格美容師問題によって、生産の 伴う技術は資格があってからとすると、大半のスタッフはサロンワークに付けなくなります。技術だけが資 格ではありません。サロンを構成する仕事の中には、若い感性でなければ出来ない仕事があります。繁盛店 では、それらの業務割り振りがうまく行われています。制度や規制の枠に囚われず、人手を人材として養成 して、サロン活性化に結びつけなければなりません。日本の賃金体系では、下働きだけで18万もの賃金を払 う余裕は理美容界にはないのです。今までのやり方では。今日も本誌にスタッフ登録が入りました。制度が 完備されたサロンに内定が決まったとメールが入りました。こんな所にも貧富の格差があるようですが、止 めることは出来ません。 イタリアポンペイの遺跡を観光したとき、理髪店が埋没された状態を見ました。紀元前79年にベスビオ火 山の噴火による火山灰で街の大半が埋没して、今も発掘が続けられていますが、今から2079年前にも理髪業 があったのです。日本の理美容業についての歴史は他の文献に任せますが、歴史あるサロン=繁盛サロン? について考えてみましょう。事業を継続することは、多難な障害を乗り越えて経営を続ける訳ですから、歴 史の積み重ねが出来ること自体優秀なことと思います。初代創業者が50年の歴史を作り、その後継者がまた 50年を目標にする。理美容業においても、これを実践されている老舗がありますが、経営手法の中で「顧客 がどう継承されて来たか」が問題と思います。50代のオーナーは、その前後10代から20代のファンがあって 永年に渡り技術の支持を受けて来ました。これこそ歴史が成せる技です。30代の後継者は、同じくその前後 10代から20代の顧客支持を集めています。しかし、昨今の消費者は、「価値観を選択する力」を持っている ため、50代・30代両者に対して、より以上の若い感性を求めました。若い感性とは、技術であり・サロンイ ンテリアであり・サービスであり・本エッセイがテーマとする「新しさ」でもあります。50年前とは日本の 風土にも、習慣にも、地域社会にも変化があります。歴史の中に延々と引き継がれるものでも「フレッシュ 感と創意工夫」が必要です。それを顧客志向の研究とニーズに対応したメニューとするところに繁盛が継続 されます。歴史が浅くても、今ある繁盛店には若いスタッフが「若いこれからの客」を作り続ける姿があり ます。歴史に比例して若いスタッフが増え続けることと、そのスタッフが作るサロンスタイルが変化する努 力も繁盛を継続するためのポイントと言えます。 理容室や美容室に入るとレジコーナーの上や壁に表彰状や国家試験合格免許証等が掲示されていたり、棚 にはコンテスト入賞トロフィーが飾られていたりしています。無資格理美容師でないことや、業界が開催す るコンテストに入賞して、技術が優秀であることを現す「印(しるし)」なんですが、そのトロフィーや表彰 状の数の割には、サロンを見渡しても客が少ないとするサロンがあります。繁盛店は、間違いなく客に支持 されている訳ですから、表彰状やトロフィーの数も多い筈ですが、これはあまり必須ではないようです。顧 客ニーズを常にキャッチして、支持を勝ち取る技術を毎日の仕事で発揮しているサロンの姿自体が表彰状で あり、トロフィーですと某繁盛店オーナーは言いました。業界が認めるコンテストに入賞したのだから、サ ロンの中に掲げずサロンの表に表示されればどうでしょうか。DMやチラシを蒔いて、サロンの技術の優秀 さを顧客に知らせる努力を繁盛店なら行っています。オリンピックの金メダルを取ったぐらいの成果なんで すから、業界内だけに目を向けず、求める顧客に理解を求めた方が、努力の成果とする表彰状は、有効的な 販促物となります。当社の指導なら、表に垂れ幕を掲げて、「全国で一番技術がうまい店」と1年間だけア ピール続けます。客が来るまで待つだけの寡黙なサロンは、表彰状の数=繁盛とする構図は、隣のサロンを 気にして何故か書けません。 サロンの表やサロンのレジ横には、料金表が掲載されています。理容室・美容室の営業品目と言えば、カ ット・パーマ・カラー・フェーシャルエステ等髪や肌に関する業務となりますが、消費者がアンケートに応 えた中で「技術やサービスが異なるのに、料金は何故同じ?」「理容室は、男の行くところ」「カット料金 に何故シャンプー・セットが入ってないの?」と言う回答がちと気になりました。消費者は、支払う料金と 自らが感じる満足感に敏感です。情報化時代ですから技術やサービスの優れたサロンをすぐに見つけます。 消費者の疑問は、他のサロンに移ると言う形で抵抗を現します。サロンメニューには、明確な技術内容を明 示することです。特に理容室の場合、技術を漢字で表示する営業品目があります。大人調髪・子供調髪・学 生調髪・丸刈・美顔・育毛等々。決して日本語漢字表現を否定する訳ではありませんが、この名称から女性 が気軽に訪れる雰囲気は見られません。反面、美容室では「カタカナ表現」した技術メニューが表示されて います。そこには男性お断りが見られません。また、繁盛店では、オリジナルメニューを多彩に表示してい ます。そして、カウンセリングが無理押しを伴わないで「側面販売」(向かい合って論じ合うのではなく、 共におしゃれを楽しむ販売)を成功させています。営業品目におしゃれをもっと強調して見て下さい。 理美容業を「ヘアビジネス」として、多方面に能力を発揮しようとしても、一人の人間の持つ能力には、 限界があります。また、良きパートナーにも恵まれないと繁盛を継続するには困難な問題が待ちかまえてい ます。良きパートナーとは、まずは専従者でしょう。また、スタッフでしょう。そして、サロンを構成する 専門的な役割を担う外部ブレーンです。税務問題は、税理士さんに。やっかいな訴訟事は、弁護士さんに。 労務問題は、社会保険労務士さんにとその道の専門家があります。サロン内部の構成員で全てを賄うことが 出来れば良いのですが、小さなサロンでも外部のブレーンと呼ばれる専門家を持つ事をお薦めしています。 当社が理美容以外の繁盛店作りのお手伝いをしていても必ずそこには役割分担する個々の能力結集が見られ ます。生業としてささやかな繁盛を目指しても、法人化によって多店舗経営を行っても、経営を構成する役 割を1人で全て行うには、限界があります。ネットワークの広がりと共に、情報化が進化すればするほどに 「勝ち組」は、外部ブレーンを豊富に活用して行きます。専門知識を100%発揮できる外部ブレーンを活用す れば、サロンは200%の威力を発揮する場合があります。 カリスマと言う用語を辞書で調べますと「奇跡や予言など超人的なことを行う天賦の能力。超人的な能力 や資質によって、大衆の感情を操ることが出来る統率力」とあります。個性ある専門家をいつの間にか「カ リスマ」と呼びました。カリスマ美容師・カリスマ店員・カリスマ調理師・カリスマ○○○等々。しかし、 TV出演した原宿周辺に集まる美容師だけがカリスマ称号を独占できると言うことではありません。繁盛す るサロンであるだけで、大衆が集まるのですから、それ自体がカリスマサロンになっています。このエッセ イに書き綴っています通り、評価するのは消費者です。同業者間や身内の中だけで論じ合っても、消費者の 支持がなければ繁盛に繋がりませんし、カリスマとは言えないのです。どこの店でも同じメニューではなく 「我がサロンが一番」と言えるメニューを強烈にアピール下さい。消費者が納得するような説明に努力下さ い。「ここしかない技術とサービス」が個人から発揮されれば、それだけでカリスマ称号が授かるのです。 本誌も精一杯、役立つ情報を発信するカリスママガジンを目指しております。(^_^;) ファッションの本場をパリ・ミラノと言われたのは、20年も昔の話。日本でも消費大国として、充分なフ ァッションが生まれていますし、時代を担う若者ファッションが固有の権利を主張しています。ここで話題 にすることは、当社が毎年のように海外研修企画を発表したり、海外に提携先を持っていることについて、 繁盛サロンとの関わりを話しましょう。僅か10坪ほどのサロンで毎日が同じことの繰り返しをする理美容師 にとって、同じスタイル作りの繰り返しでは、必ず限界があります。移り変わる世代に対応するためには、 技術革新や新技術の創造を求められます。国家試験を取る程度は、スタイリストとしての基本的な研修で事 足りますが、新しく考案される薬液や器具・機器を通じたスタイル導入は、関係メーカーや技術研修によっ て身に付けたりしますが感性を磨いたり、美的創造のアイデアは、自分の置かれる環境から一時避難して、 違った環境で自分を見つめることをお薦めしています。それが当社が提案して来た海外研修です。繁盛する サロンは、常に顧客ニーズを研究し、仕事にそれを対応させています。その中の一つとして、海外研修を取 り入れる場合があります。「10年勤続で海外研修に!」なんてサロンがあれば、今の若いスタッフは張り切 りますよ。隣の寂れたサロンとの違いがサロン活性化に繋がります。費用負担は、全額サロン持ち。こんな サロンが先か、繁盛してからか、とお尋ねすれば、決まって「繁盛してから」と応えるサロンは、馬の前に 人参ブラ提げて走れというサロン。若いスタッフは、既に見抜いているだけに走りません。海外研修をせめ て近場にリクレーション&ミーティングの場として活用する繁盛店もあります。こんな話は、どこの世界? なんてお読みにならないで。(^_^;) 水1リットルの価格よりガソリン1リットルの価格の方が安いとは、団塊の世代を生き抜いて来た筆者に は、どうも理解が出来ないことです。「ガソリンスタンドは、水を売った方が儲かります。」とスタンドオ ーナーの愚痴を聞きました。昭和の初期では、米1斗(約14Kg)の価格が散髪代金に匹敵しました。現在標準 小売価格米で10Kg3,800円程度ですから、5,320円が散髪代かと言うとそうではありません。時代の変遷と共 にモノの価値が比較しにくいと言えます。当社が毎年1月に発表する1ヶ月1人当たりの客単価は、平均理 容室で、3,845円。繁盛理容室で、5,107円。平均美容室で、6,278円。繁盛美容室で、11,201円となってい ます。理容室の場合、カット中心のお客様を技術して、サロン内商品販売が弱く、美容室の場合は、パーマ やカラーの特殊技術があって、かつサロン内商品販売の単価が加算されるため、やや理容室よりも単価が高 くなります。客数中心で仕事をするカット中心店は客単価も平均的ですが、おしゃれをカウンセリングしな がら、特殊技術を施すサロンは、単価中心経営をして、客数が安定傾向にあります。駅前や繁華街で通り客 を数処理するサロン経営にも陰りが見られます。住宅街であって、客の数を待つサロンには、カウンセリン グの充実やメンバーズ制・予約制等による確実な来店施策を講じなければ、繁盛店との格差は広がるばかり と思えますが。 繁盛サロンは、数多くお客様を技術する分、技術回数による手慣れがあって技術は益々向上します。スピ ーディで正確な技術・新しい技法の習得・専門知識や接客マナー向上のためのトレーニングは、サロンスタ ッフレベルアップのため不可欠なことです。経営計画を立てても、結局は手仕事をするスタッフの能力が決 めてとなります。トレーニングを行うのは、通常仕事が終わってからとする夜の8時に閉店してから12時 近くまでトレーニングが行われます。その成果を確認する目標は、業界が主催するコンテストや、時には国 家試験合格を基準とする場合があります。週に一度の休業日にトレーニングや研修に出かけるケースもあっ て、技を磨いて責任技術者となるには、年齢を重ねるだけでは、その仕事を授与されません。労働時間週40 時間が一般的になって来た昨今時間外手当も支給されないこの業界では、トレーニングを自らの能力向上と 考えるスタッフは、少なくなって来ました。自らの将来に対する絵が描けなくなっていることも原因としま すが、この道を選んだことについての迷いが若いスタッフに見られるようです。規模的に大きくする繁盛店 の場合、平日の業務中に別に設ける研修室でトレーニングするケースがあります。また、サロン内の一部を トレーニングコーナーとして、専任者による指導を行うサロンもあります。繁盛の姿が安定してくると、そ れを維持するシステムが生まれます。「余裕」とも思えますが、繁盛店では、教育計画も「次の一手」と考 えています。 理容室や美容室でカットをして貰うとき、髪が飛び散って衣服に付かないようにするため、ケープを着せ られます。パーマやカラーの時も同じくして、薬液が衣服に付かないためのものです。繁盛店に限らないこ とですが、来店されたお客様の頭の先から足先までを拝見して、その方の好みや生活環境・おしゃれに対す る考え方を知った上でヘアスタイルを作るべきだと思います。時にはカット椅子から降ろして、立たせてみ てヘアスタイルのバランスを見る。目の瞳の色や肌の色から髪の色具合をコーディネートして、ヘアカラー をアドバイスしたり、髪の長さや髪の流れを共に相談しながらお客様の生活リズムを提案する。こんなこと を消費者はアンケートではっきり望んでいるのです。しかし現場は長くなった髪をただ短くするだけの作業 に徹するだけ。色・形・生活コーディネートは、ファッションに欠かせない要素です。世間がこの業種を華 やかなものと思う割には、現場は質素になりすぎています。トータルファッション提案型サロンは、その知 識と技術・感性を持つ場所だけに「ファッションに徹する」アピールをもっと発揮すれば、繁盛。 福利厚生と言えば、リクレーションや保険制度による保険料負担。寮の有無とか保養地設備。生業を原点 とする理美容室にこれらが完備しているところは、実に少ないのです。もちろん、日本のあらゆる産業でも 大企業と中小企業の格差はありますが、4・5名程度で構成するサロンでは、これらを話題にすること自体 に無理があります。でも、年に1度のリクレーションをグループ機能を利用して、働くスタッフの英気を養 うリクレーションを行う努力するサロンがあります。また、これが海外リクレーションまで発展させること が出来る原資を生むのは、繁盛店ならではと思いますし、当社ではこれらを何度も企画して来ました。保険 制度の保険料負担は、理美容組合管掌の保険があって、社会保険同様に、サロン半額負担する制度を持つの は当然なことです。規模が小さくても、大規模以上に手厚いシステムを準備することは、仕事に集中させる 基本と考えます。隣の同業者がやっていないから、こちらもやらないでは理が通りません。日本の産業が抱 える労使関係をせめてこの業界は、出来ていると言える状況であって欲しいと思います。消費者さんもご協 力を。(=^^=) 出店するなら、駅前や人が集まりやすいショッピング街に。これは誰でもが考える立地条件です。でも、 駐車場がなかったり、テナント料を賄うための料金アップでは、客が寄りつきません。地域密着として、住 宅街の中では、周囲1kmの範囲か、表の道路を通行する車による客のみターゲットとなります。これは、 遠くからお客様が訪れることを自慢しても、すぐ隣の人は、サロンの客ではないと言われる状態は、繁盛条 件を満たしていないことになります。繁盛店の現状を分析すると、「若い人が集まりやすい」「外装に若さ がある」「駐車スペースが広い」「常に客を求めるアクションを起こす」「その地域で1番の技術とサービ スがある」「客が客を呼ぶ」等を条件とする立地とテーマに無理矢理こじつけました。結論として、人が集 まりにくいところでも繁盛店の要素を持っているところに人が集まります。今ある立地をどのように活かす かを考えてみましょう。 経営計画を作る中で、5年先・10年先を夢見ることは出来ても必達させることは、先行き不透明な昨今で は、大変難しいことです。朝にシャッターを開けて、夕刻が近づき最後の客を送り出して、サロンの電気を 消す。毎日が同じことの繰り返しで、1日・1ヶ月・1年が過ぎる。年のはじめに経営計画を立ててもサロ ンの設備が老朽化したことに思いつく「設備改装」に対した「支払計画」に過ぎない計画が立てられます。 サロンを開業した時点では、数年先までの営業の夢を抱えてオープンしたが、生活に慣れると「それが当た り前」になってしまう。短期計画は、6ヶ月。中期計画は、2年。長期計画は、5年と考える程度なら時代 の先読み出来る筈。小さなサロンなら、自らの子供の成長に目標を合わせれば良い。中規模のサロンなら、 サロンスタッフの家庭がどう変化するかを目安に。そして、企業的に活動するサロンなら、量的拡大よりも 質的向上を目指して。計画の樹立については、次のURLをご参考に。 経営管理のページ http://www2a.biglobe.ne.jp/~js88/Bikei/bekei.html 労務管理のページ http://www2a.biglobe.ne.jp/~js88/Bikei/roumu.html 平成14年3月31日をもって、旧理容師法・美容師法改正によって、インターン制度(実地習練)が廃止とな ります。これは、国家試験資格がある者のみ理容技術・美容技術を行えるとすることから、無資格者は、補 助業務としての掃除・受付・洗濯等のみに限られることになります。従業員を昼間生で2年・通信生で3年 もの間、15万程の賃金を払い続ける余力は、この業界には少ないのです。本誌でも、無資格者でも雇用を促 進する雇用助成を求めることを再々提言していますが、消費活動が低迷する中でも、業の活性を願うなら、 若い人材の雇用を押さえてはならない事も提言します。理容業・美容業そのものの原点が、清潔から若さ・ 美しさを作り出す業務であることから、働くスタッフそのものに若さが不可欠であるからです。銀行業務が 預貯金・融資だけの業務からマネー&ライフコンサルティングへ変化を見せるように理美容業も刈って・剃 って・纏めるだけの業ではなく、ビューティ&ライフコンサルティングへと業態変革を行うべきではないで しょうか。1年間であった養成施設教育が2年制になった分だけそれらの知識・技術は指導されるべきで、 国家試験合格は1つの通過点に過ぎないと考えれば、社会人となった新卒生に短期でコンサルティング知識 と技術(法規にない技術)を指導して、顧客サービスに徹します。これは、受付業務の一環として、受付時点 でも充分に代金を頂ける業務があるはずです。雇用される側を保証する週40時間勤務や最低賃金・保険制度 は、不景気な状況に反比例してより強化されます。それら捻出する業の活性化は、経営の努めです。本誌で は、これら現場の姿とニッチな部分の業務改革を集めて記事掲載して行きます。 ホームページ掲載では、「繁盛店は、作られる」と題したビューティ・エッセイとしておりますが、チェ ックポイントのまとめです。ADSL・ISDN接続専用線サービスが安価な価格となりました。インターネット利 用だけではなく、サロン内と事務所をLAN環境することも可能となりました。CCDカメラを使って、サロン内 の様子をネット上で見ることも出来ます。また、外部ディスプレイを使って、サロン内部を外部の方に教え ることも出来ますね。ホームテレビでもデジタル放送が開始されました。テレビがデジタル受信可能になる と言うことは、回線の中に電話回線・ネットワーク回線も可能になります。テレビにハードディスクが付く だけで、ビデオ産業がディスク産業になって、大容量の記録が出来ることになります。サロンの予約は、サ ロン内の状況を把握してテレビ電話で予約することになるでしょう。ネットワークの進化によって、業界外 部からも、この業界に進出することも行われます。理容室や美容室の壁も取り除かれ消費者がサロンを選ぶ ことがもっと露骨になります。理美容に関連付けされたサービスが行われ、消費形態まで変わることが考え られます。携帯電話は、瞬時に固定電話を追い抜きました。コンピューターによるインターネット人口は、 大幅な増加となって、情報が生活を変える時代を実感することになります。理美容室経営もそれに対応せざ るを得ないことです。お客様に「得する実感」を感じて頂く対策を講じてください。美の産業に従事してい る意識があれば、改善・改革出来ます。「繁盛は、顧客に喜ばれる努力の積み重ねによって作られ、閑散は 日頃の無策がこれを招く。」このことを理美容サロンに提言します。 |